今回のAfterEffects CC 2015 6月アップデート版では、3Dテキストレイヤーの場合、どのように書き出しを行うのかを設定して書き出せるようになりました。
Extrude Text as Shapes(上のラジオボタン)は「押し出したテキストをシェイプとして書き出す」の意味で、CINEMA 4Dのファイルに書き出した後、文字をシェイプとして書き出します。テキストを個別にアニメートするアニメータープロパティや、段落書式の体裁を維持したまま書き出す場合にはこの設定にしておきます。ただし、この設定を選択した場合は、CINEMA 4D Lite上でテキストを再入力するなどの編集は行えません。
Preserve Editable Text(下のラジオボタン)は、「編集可能なテキストを保持する」の意味で、書き出した後、CINEMA 4D Lite上でテキストの再入力や追加入力が行えるテキストとして書き出します。ただし、この設定はテキストのアニメータープロパティ、パスに沿ったテキスト、カーニング、トラッキング、縦書きなど設定は外れてしまいます。
そもそも、レンダラーの設定はレイトレース3Dに設定しておくと、形状オプションのベベルのスタイル(凸型や凹型など)がCINEMA 4D Lite上でも反映されるため、テキストの境界部分の処理を行う場合はレイトレース3Dで行うといいでしょう。ただし、書き出し時の設定を「Extrude Text as Shapes」にした場合、押し出す深さ(3Dオブジェクトへの厚み)はCINEMA 4Dファイルへは反映されませんので、厚みをつける場合はCINEMA 4D Lite上のサーフェスで別途設定し直す必要があります。