講座概要
このセミナーは、縦組み・横組みのページもの及び見開きパンフレットのサンプルを作りながら、InDesignを使ったDTPを習得するセミナーとなります。
主に書籍、小冊子、カタログ、社内報、広報紙などのページもの制作に必要な、InDesignの基本機能と基本操作の習得に重点を置いており、最終出力は紙媒体とPDFを前提にしたトレーニングになります。
まったくのゼロからデータを作成することはもちろん、InDesignの過去データの活用法(既存データの構造理解)、IllustratorやPhotoshopとの連携、ページネーション、画像の一括操作、縦組み専用機能の習得、文字組版、プリントアウト、PDF書き出し、印刷会社への入稿など、DTPに必要な一通りのカリキュラムが網羅された内容になっています。
なお、この講習では、過去バージョンのインデザインとの最新版との違いも合わせてご説明しますので、まだ最新版のInDesignに移行されていない方もふるってご参加ください。
期待される効果
Adobe InDesignを使って、紙面制作、特にページ物の制作ができるようになります。
基本操作の習得に加え、文字組版、縦組み専用の機能、印刷会社への入稿など、InDesignを使ったDTPに必要な全般的なスキルが身につくようになります。
紙面制作において、Illustrator、Photoshop、InDesignのうち、どの部分の作業をどのアプリケーションで行えばいいか、などの判断がつくようになり、効率の良いDTP作業が行えるようになります。
受講対象者
- IllustratorとPhotoshopの使用経験がある方(推奨)
- これからAdobe InDesignを使って、紙面制作を行う方
受講者へのメッセージ
このセミナーでは、InDesignを使って、縦組み・横組みのページもの及び見開きパンフレットの制作方法を学習し、既存(過去)データの活用方法や、IllustratorやPhotoshopとの連携、効率のよいデータ制作方法、文字組版、印刷会社への入稿まで、DTPに必要な一連の操作・方法を学習します。
InDesignは、他のアプリケーションに比べると機能は多いですが、特にInDesignを使った紙媒体の制作に重点を置いたセミナーとなりますので、紙面制作に特化した機能を習得することが可能です。
なお、過去にInDesignのトレーニングを受講された方が、全国広報コンクール 広報紙(町村部)2席を受賞されました。以下は、長野県小布施町の方の作品の一部です。
講師紹介
伊藤 和博
株式会社デジタルスケープ
キャリア開発グループ・トレーニングディレクター
講師歴27年。講座開発数200以上。
総合商社のスクールでMac/Winを使ったDTP/Webトレーニングスクールの業務全般を担当。大手PCメーカー、プリンターメーカー、化粧品メーカー、大手印刷会社、大手広告代理店、新聞社、大手玩具メーカー、大学、官公庁、団体などに向けたトレーニングなど幅広い企業の人材育成に携わる。
現在は、デジタルスケープにて一般受講者および法人を対象としたWeb、ビデオ、AdobeCCを中心としたトレーニングの企画・講師および、Webクリエイターとしての就労を目的に、求職者向けに厚生労働省管轄・求職者支援訓練の企画・講師を務める。Adobe認定エキスパート、アップルコンピュータ認定技術者、CIW JavaScript Specialist、CIW Web Design Specialist。ウェブデザイン技能士。
開催日時
平日の10:00〜17:00に開催いたしますので、お問合せフォームよりご希望の受講日をご連絡願います(土日・祝祭日、年末年始、お盆、ゴールデンウィーク等の期間、国の研修を実施している期間(要お問い合わせ)は除きます)。
会場
オンライン研修または出張トレーニングによる開催のため、ご自宅またはお勤めの社内にてご受講いただく形となります。出張トレーニングをご希望の場合には、受講人数に合わせて別途お見積もりいたしますので、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
カリキュラム
はじめに
- Adobe InDesign の特徴
- 作業の基本手順
- 必要システム構成
インターフェイス
- パネルとドッグの操作
- ワークスペース
ファイルの互換性
- 過去バージョンで作成したInDesignドキュメントを開く
画面表示
- 画面表示の拡大縮小
- スプレットとペーストボード
- パワーズーム
新規ドキュメントの作成(マージン/段組)
- ドキュメントプリセット(プリント)
- マージン/段組とレイアウトグリッドの違い
- 各ガイドの名称と役割
- 保存・復帰・復元
- 作業の取り消しと取り消しのやり直し
- 定規ガイドの作成・選択・削除・位置指定
- ガイドのカラー変更とロック
オブジェクト
- パス・フレーム・ボタン
- オブジェクトの描画(クローズパス・クローズパス)
- オブジェクトの編集
- オブジェクトの配置と整列(各種スマート機能)
- 変形パネルと各種変形ツール
カラー
- カラーパネルとスウォッチパネル
- ペイント
- スウォッチの設定と削除
演習1(ペラ物・ページ物の作成)
- インデックスの作成
- 繰り返し複製・変形を個別に再実行
- 比例配置
- スウォッチでのカラー管理
- 画像の配置とトリミング
- コンテンツグラバー
- フレームの扱い方
- テキスト編集
- パネルレイアウトの変更
- テキストの設定
- グラデーション
- オブジェクトの前後関係
- 効果(ドロップシャドウ)
- プレビュー
- 高品質表示
- プレビューモード
- スニペット
- マスターページとページパネル
- プライマリテキストフレーム
- ページの表示と選択の違い
- ドキュメント設定変更
- ページの挿入(ドキュメントページの新規挿入)
- ページの挿入(マスターページの新規挿入)
- B-マスターの作成と適用(ページ属性変更)
- 元の位置にペースト
- 連結フレームの作成
- テキスト変数
- 現在のページ番号(ノンブル)の指定
- オーバーライドと親子関係
- ローカルオーバーライドを削除
- テキストの流し込みとスタイル適用
- 段落スタイルの読み込みと適用(検索と置換)
- 目次の作成
- 改ページ・改段の仕方
- タブ
- セクション設定と目次の更新
- テキストの回り込み
演習2(見開きパンフレットの作成)
- 新規レイアウトグリッド
- フレームグリッド設定
- レイヤー
- ページの削除
- ドラッグでオーバーライド
- 定規をノド元から配置
- フレームの種類を変更
- フレーム調整オプション
- 画像の一括配置
- コンタクトシート
- ライブキャプション
- グラデーションぼかしツール
- 効果パネル
- オブジェクトの階層移動
- ライブラリの作成とアイテムの配置
- マルチスプレッドAIファイルの配置
- セルのオーバープリントとオーパープリントプレビュー
- オブジェクトレイヤーオプション
- ドキュメントページの移動を許可
- 透明の管理
- リンク
- ライブプリフライト
- パッケージ
書き出し
- 書き出しファイルの種類について
- アウトプット先に合わせたドキュメント制作の注意点
プリント
紙面制作に必要な心得と文字組版
- ページ物とは
- 折り加工とページ数
- 本文級数の決め方
- 文字数の決め方(見出し・本文・他)
- 行間の取り方
- 行長の取り方
- 文字揃えの使い方
- 文字詰めを使う局面
- 多段組の意味
- 段間の取り方
レイアウトの考え方
- 余白の取り方
- 画像の配置位置について
- コンテンツの縦横比
- カラーの選び方
- キャプションの位置と組み
- 版面の占有率
- 多段組への対応とグリッドの使い方
縦組・多段組マスターページの作成
- フレームグリッドの設定箇所
- 柱の作り方
- 文字組版要素の整理
- 文字スタイルの活用
- ルビとその意味
- フレームグリッド内のテキスト操作
- 段落をまたいだ見出し
- アイコン・ピクトグラムの使い方
- テキストへの特殊効果
- 川柳・名簿などへの字取り
- 斜体の使い方
ページ操作
- ドキュメントの扱い方
- ブックの作成とプリント
他
テキスト
オリジナルテキストを使用。受講料に含まれているのでお得です!
使用アプリケーション・バージョン
- Adobe InDesign
- Adobe Illustrator
- Adobe Photoshop
直近2バージョン(最も新しいバージョンのうち上位2バージョン)のうち、いずれかのバージョンにてご受講いただくことができます。どちらのバージョンでご受講いただくかは、お問い合わせの際にご指定ください。
使用端末
MacintoshまたはWindowsにてご受講いただけます。講師はMacintoshにてトレーニングを実施いたしますが、Windowsでのキー操作も含めて解説いたしますので、Windowsでご受講の方もご安心ください。
受講料金
- 41,800円:一般(2日間・税込・iPadレンタル込)別途保険料+配送料をご選択
- 39,600円:一般(2日間・税込・iPadレンタル無)
- 22,000円:学割(2日間・税込・iPadレンタル込)別途保険料+配送料をご選択
- 19,800円:学割(2日間・税込・iPadレンタル無)
受講者の声
ニックネーム | 内容 | 評価 | 日付 |
R.N | 二日間に渡り個別指導で丁寧にご指導いただけた。これまでインデザインの機能をよく理解できず苦戦していた中で、初心者向け以上のレベルの実習を受けることができた。教材には項目がたくさんあって使いやすく、今後仕事をする中で活用することが出来そう。 | ☆☆☆☆☆ | 2021/02/09 |