講座概要
この講習は、【画像をきれいに編集する方法】の2020版となるトレーニングで、カラー画像の色調補正、モノクロ画像のトーン補正に関する様々なテクニックを学習する講座です。
画像の補正には順番があり、どのコマンドから先に行うかが概ね決まっています。現在の画像を分析し、どの部分に補正が必要なのかを判断し、画像のどのコマンドで補正するか、の方針を立て、必要な補正を順番に行っていきます。補色の理解抜きではカラー編集は行えないため、色そのものに関する知識もあわせてご紹介します。
また、モノクロ画像では、Photoshopの持っている様々な機能で、美しいモノクロ画像を作る方法を学習します。カラー画像の補正は、モノクロ画像が如何に美しく作れるかがポイントになるということが理解でき、チャンネルに関する理解がより深まるトレーニングです。
なお、このトレーニングでは、Photoshop 2020を使用いたしますが、Photoshopであればどのバージョンでも行えるオペレーションの学習になります。CCシリーズをお使いの方でもふるってご参加ください。
例えば、枯れた芝生を青々と甦らせるなど、このようなカラー変更は、プラグイン等を一切使わずに、Photoshopのすべてのバージョンが持っている機能だけを使用して、どのような画像でも数分で可能になります。
商品画像のカラー変更や、被写体の劣化した状態を改善する目的で理解しておくといい方法といえると思います。
このような、背景と被写体の色差・明度差のない画像でも、プラグイン等を一切使わずに、また、パスを使用せずに、Photoshopのすべてのバージョンが持っている機能だけで、数分で切り抜くことが可能になります。
特に、人間の髪の毛や、動物の毛のフサフサした感じを残しながら切り抜く方法を学習することが可能です。
期待される効果
- 画像がきれいか汚いかを判断できるようになり、必要な箇所に必要な補正コマンドを入れて直すことができるようになります。
- 色や補色、編集技術を習得し、チャンネルを活用した画像合成、切り抜きテクニックを習得することができます。
- プロファイルの適用と埋め込み、プロファイル使用の判断など、プロファイルの使い方を習得できます。
- レイヤーマスクとベクトルマスクの違いを理解し、効果的な画像のクロップを作成することができます。
- イメージメニュー→モード→グレースケールではできない、美しいモノクロ画像の作り方を理解することができます。
受講対象者
- チャンネルや色調補正コマンドなど、普段なんとなく使っている機能や画像の仕組みをきちんと理解したい方
- 色相・彩度・明度・輝度の違いとその補正方法を理解したい方
- レタッチを専門で行っている方で、画像の色や、チャンネル、補正の順番、仕組みを理解したい方
- モノクロ画像の編集加工を行う方、広報誌、広報紙、レポート等、モノクロの画像を使用する方
受講者へのメッセージ
このトレーニングでは、プリントアウトを前提とした、画像の色に関する知識や、編集テクニックを重点的に学習します。使用目的に合わせた画像の用意、スキャニング時や撮影時のトラブル対処、各公式に基づく、入力解像度・出力線数・出力解像度の求め方、チャンネルの活用方法を学習します。例えば・・
- 「色相・彩度・明度・輝度」とは、何をどのようにすることをいう?
- 「チャンネルってどうやって使う?」
- 「何dpiで画像を入力すればいい?」
- 「画素と解像度はどうちがう?」
- 「ビット数が違うと画像の何が違う?」
- 「カラーバランスや色相・彩度のコマンドはどうやって使う?」
- 「C100%とM100%はどちらが明るい?」
など、画像の色・チャンネル・補正に関する根本的な部分を理解するトレーニングです。
このトレーニングは、午前中は講義中心となり、オペレーションはほとんどありませんが、この午前中の講義で画像というものがどのような仕組みになっているのかを学習し、午後からオペレーション中心の学習になります。また、Photoshopの予備知識として高度な操作テクニックは必要ありません。レイヤーというものが何か?について理解があれば十分ですので、ふるってご参加ください。
講師紹介
伊藤 和博
株式会社デジタルスケープ
キャリア開発グループ・トレーニングディレクター
講師歴27年。講座開発数200以上。
総合商社のスクールでMac/Winを使ったDTP/Webトレーニングスクールの業務全般を担当。大手PCメーカー、プリンターメーカー、化粧品メーカー、大手印刷会社、大手広告代理店、新聞社、大手玩具メーカー、大学、官公庁、団体などに向けたトレーニングなど幅広い企業の人材育成に携わる。
現在は、デジタルスケープにて一般受講者および法人を対象としたWeb、ビデオ、AdobeCCを中心としたトレーニングの企画・講師および、Webクリエイターとしての就労を目的に、求職者向けに厚生労働省管轄・求職者支援訓練の企画・講師を務める。Adobe認定エキスパート、アップルコンピュータ認定技術者、CIW JavaScript Specialist、CIW Web Design Specialist。ウェブデザイン技能士。
開催日時
平日の10:00〜17:00に開催いたしますので、お問合せフォームよりご希望の受講日をご連絡願います(土日・祝祭日、年末年始、お盆、ゴールデンウィーク等の期間、国の研修を実施している期間(要お問い合わせ)は除きます)。
会場
オンライン研修または出張トレーニングによる開催のため、ご自宅またはお勤めの社内にてご受講いただく形となります。出張トレーニングをご希望の場合には、受講人数に合わせて別途お見積もりいたしますので、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
カリキュラム
画像を扱うにあたって必要となる知識
- プリント・DTPで扱う画像
- Webで扱う画像
- テレビ・ビデオで扱う画像に必要な知識
網点と網角度・√2について
- 256(ニゴロ)の意味
- 16で割り算する
- ピタゴラスの定理
- 120%程度までなら、画像は拡大しても劣化しない意味
画像の入力時における、トラブル事例とその対処
- 傷のついた原稿をスキャンする時の方法
- モアレとは
- デジタルカメラでの撮影時
レタッチに使うツール
- スタンプとコピーソース
- 修復ブラシ
- パッチツール
画像編集の前に
- 画像の補正を行う前にしておくこと
カラーモード
- 各カラーモード
- 画像のビット数
- モノクロ
- RGBとsRGB
- CMYK
カラーマネージメントの仕組み
- Colorsync
- CIP4
画像補正の順番、方法、必要なコマンド
- 画像の解析
補色関係と色調補正
- RGB値で色を想定する
- 色相・彩度・明度・輝度の違い
- カラーバランスと色相・彩度の違い
- RGBとCMYKの関係
Camera Raw
- 色収差補正
- ケラレ補正
配色について
- カラーハーモニー
トラッピングとオーバープリント
- ノセとヌキについて
- チョークトラップとスプレッドトラップ
- 色の明るさの確認(C100%とM100%はどちらが明るいかの判別)
チャンネルの活用方法
- 切り抜き
- パスで切る意味と、選択範囲で切る意味の違い
- 着色
- チャンネルの按分
- 2色画像の作り方
- チャンネルミキサー
マスク
- レイヤーマスク
- ベクトルマスク
- クイックマスク
きれいなモノクロ画像の作り方
- ダブルトーン
- チャンネル結合
他
テキスト
オリジナルテキストを使用。受講料に含まれているのでお得です!
使用アプリケーション・バージョン
- Adobe Photoshop(直近2バージョンのうち、いずれかを選択)
直近2バージョン(最も新しいバージョンのうち上位2バージョン)のうち、いずれかのバージョンにてご受講いただくことができます。どちらのバージョンでご受講いただくかは、お問い合わせの際にご指定ください。
使用端末
MacintoshまたはWindowsにてご受講いただけます。講師はMacintoshにてトレーニングを実施いたしますが、Windowsでのキー操作も含めて解説いたしますので、Windowsでご受講の方もご安心ください。
受講料金
- 41,800円:一般(2日間・税込・iPadレンタル込)別途保険料+配送料をご選択
- 39,600円:一般(2日間・税込・iPadレンタル無)
- 22,000円:学割(2日間・税込・iPadレンタル込)別途保険料+配送料をご選択
- 19,800円:学割(2日間・税込・iPadレンタル無)
受講者の声
ニックネーム | 内容 | 評価 | 日付 |
S.A | 以前習ったが、応用の方法が全くわからなかったり(マスクなど) 新たに知った知識をたくさん知る事ができました。 また、受講前の質問事項についてもしっかりご対応してくださり 本当にありがとうございました。 ショートカットマスターできるように頑張ります! | ☆☆☆☆☆ | 2021/04/08 |
H.K | テキストだけだと難しいものを全て分かりやすく説明してくださったので、理解することができました。テキストも後から見返した時に分かりやすく書かれているので、復習しやすいと思いました。 | ☆☆☆☆☆ | 2021/03/09 |
M.S | 大変良かったです。補色→チャンネル→マスクの順で教えて頂けたため、どのように関わりがあるのかという根本的な理解ができてよかったです。テキストも図での説明や操作手順が丁寧に記載されているので分かりやすかったです。 | ☆☆☆☆☆ | 2021/01/13 |
K.F | 今まで何となくで使用していた部分が意図的に使用できるようになった。独学でやってきてた部分なのでこの機会に使用の幅を増やしたいと思います。 時間が短く教材全部を網羅はできなかったが、この時間だけでもかなり内容の濃い講義でした。 | ☆☆☆☆☆ | 2020/12/16 |
Y.T | Photoshopの画像の編集方法をある程度わかっているつもりだったが、知らない知識や機能、コマンドなどが知れてためになった。 | ☆☆☆☆☆ | 2020/12/16 |
A.I | RGB関連の話が大変参考になり、とても良かったです。 | ☆☆☆☆☆ | 2020/09/01 |