こんにちは、イマジカデジタルスケープの伊藤和博です。
今週は、Premiere Pro 2022から新機能で、「縦型ビデオワークスペース」をご紹介します。
最近めっきりYouTubeのトップページにショートの動画が目立つようになってきました。カジュアルにスマートフォンで撮影したショートは、YouTubeにアップデートして公開できる利便性が人気ですが、Premiere Proでは、2022年6月アップデートよりショート用の縦型ワークスペースを搭載いたしました。
YouTubeショートは60秒以内の動画になりますので、無編集また編集したとしてもそれほど大変な作業にはならないかと思います。さらに、尺が短い分、動画の数を作ることができるので、様々な仕掛けを行う際に有効な手段でもありますので、ぜひ活用したいジャンルの動画になるかと思います。
まずは、スマートフォンを縦向きのまま撮影した動画をPremiere Proに取り込みます。iPhoneをはじめ、一般的なスマートフォンでは、横向きで撮影すればアスペクト比16:9で撮影でき、縦向きで撮影すると、9:16になります。解像度は機種によって異なり、1080×1920、1440×2560、2160×3840などの解像度になりますが、いずれも9:16のアスペクト比になります。
Premeire Proに取り込み、普段使っている編集ワークスペースなどで作業すると以下のようになります。16:9の動画であればこのワークスペースで問題ありませんが、9:16ですと少々窮屈な感じがするかと思います。
ウインドウメニュー→ワークスペース→垂直方向、を選択します。
ソースモニターとプログラムモニターがいずれも9:16のアスペクト比に最適化され、非常に編集しやすいサイズで表示されるのが確認できます。
なお、この縦型のシーケンスプリセットは特に用意はありませんので、プロジェクトパネルにビデオを取り込んだら、そのままタイムラインに入れてシーケンスを作成しましょう。自動的にビデオに最適化してくれます。
もちろんシーケンス設定を変更することで、様々なアスペクト比に変更することも可能ですが、動画も手軽に撮影+編集+アップができるようになりましたので、アップデートがまだの方はぜひアップデートして使ってみてください。