こんにちは、イマジカデジタルスケープの伊藤和博です。
今回は、Illustrator 2023、6月アップデートから新機能で、「ツールバードロワーの読み上げ」をご紹介します。
この機能は、ツールパネルにあるツールバードロワー(ツールバーにある「…」を選択した際に表示される、ツールリスト)にマウスカーソルを沿えると、そのツール名を音声で読み上げる、という機能で、Macintoshの場合は、システム環境設定のボイズオーバー機能をONにしている場合、Windowsの場合は、JAWSユーティリティで「マウスエコー」を有効にしている場合に、スクリーンリーダーがツールの名前を読み上げてくれるようになりました。
この機能の搭載によって、どのツールが何というツールなのか?を音声で認識しアクセスすることが可能になりましたので、この辺りの機能をご紹介したいと思います。
今回は、Macintoshにてこの機能をご紹介したいと思いますが、まずは、システム環境設定を起動し、アクセシビリティからVoiceOverを選択し、VoiceOverを有効にする、にチェックを入れます。
続けて、同じウインドウ内にある「VoiceOverユーティリティ」のボタンををクリックして、VoiceOverユーティリティを起動します。
VoiceOverユーティリティの起動後、左サイドにあるナビゲーションを選択し、マウスポインターを「VoiceOverカーソルを移動」に設定しておきます。
事前の準備はここまでになりますが、この状態で、Illustrator 2023を起動し、ツールバーにある「…」からツールバードロワーを表示した後、各ツールの上にマウスカーソルを乗せると、そのツールの名称を日本語で読み上げるようになります。
Illustratorに慣れた方で、いちいちツール名を音声で読み上げなくても・・という方は、オフで使っていただければ問題ないかと思いますが、初めてIllustratorを使う方で、個々のツール名称を覚えている最中の方には、音で教えてくれるのはなかなか有効な機能かと思いますので、ぜひ設定して使ってみてください。