こんにちは、デジタルスケープの伊藤和博です。
本日2024年3月15日(金)より、社名がイマジカデジタルスケープから、デジタルスケープに変わりました。弊社の社名は元々デジタルスケープで創業しておりますので、変わったといいますか、何年かぶりに元に戻った、という印象が強いですが、また気持ちを新たに、今後ともよろしくお願いいたします!!
それでは、今回のブログは、Illustrator 2024から新機能で、「ライブスター」をご紹介します。
バウンディングボックスを使用すると、例えば長方形などは、拡大縮小、回転、リフレクトなどの編集が行え、加えてコーナーウィジェットを使って角丸長方形にしたり、など、さまざまな編集が行えますが、スターツールで作成した星も、バウンディングボックスを使うことで、従来の拡大縮小、回転、リフレクトに加え、角の数を変更したり、内角と外角の変更、第一半径と第二半径の変更までライブ編集で可能になりました。
スターツールは、他のクローズパスのツールにはないキーコンビネーションもあり、描画の仕方がなかなかマニアックなツールではありましたが、今回のアップデートによって、特殊なスターが描きやすくなりましたので、その辺りをご紹介いたします。
まずは、2023と2024で、スターを選択+バウンディングボックスを表示した時の違いを確認します。内角と外角のコーナーウィジェットに加え、辺ウィジェット、内半径ウィジェット、外半径ウィジェットの各コーナーにウィジェットが追加されているのが確認できます。
なお、スターツールで、ドキュメントの中の任意の箇所でクリックすると、サイズを指定してスターの描画が可能ですが、この時に表示される第一半径とは、外側の頂点にあるアンカーポイントをつないで描ける円の半径を第一半径、内側の頂点にあるアンカーポイントをつないで描ける円の半径を第二半径といい、変形パネルに表示されているR1とR2はそのまんま第一半径と第二半径の値になります(半径=英語でRadius)。
頂点数は、辺ウィジェットを操作することで、頂点数3から20まで設定可能で、変形パネルを使用すると頂点数3から50まで設定可能です。
コーナーウィジェットは、長方形などに表示されるコーナーウィジェットと同じ操作でコーナーの編集が可能ですが、角の形状が3種類から選択できるようになったため、スターを基本にした特殊なクローズパスが描けるようになりました。
内角のコーナーウィジェットも同様に操作可能です。
なお、単独のコーナーのみ形状を変更する場合は従来通りで、バウンディングボックス表示中の場合は、command【Ctrl】キーを長押しし、一時的にダイレクト選択ツールにするか、直接ダイレクト選択ツールを選択し、特定のコーナーウィジェットでクリックし、○の中にある●を非表示にした後で、そのコーナーのみを移動します。
内半径ウィジェット、外半径ウィジェットは、そのまんまですが、各ウィジェットにマウスカーソルを添えてドラッグすることで、第一半径、第二半径がそれぞれ変更できます。
なお、内半径ウィジェット、外半径ウィジェットをドラッグする際、option【Alt】+ドラッグすると、両方の半径ウィジェットを同じ値動かすことができます。例えば、内半径ウィジェットをoption【Alt】+ドラッグし、10mm内側に移動すると、外半径も同じ値の10mm内側に移動し、結果、第一半径も10mm短くなります。
星の頂点数を変更する、第二半径を変更する、などは、描画中であれば、スターツールで描画中に上下の矢印キーをタイプすることで頂点数を変更、描画中にcommand【Ctrl】キーを長押しすることで第二半径を固定する、というオペレーションで行いますが、この操作そのものは2024でもそのまま使用できます。ただし、描画した後に、頂点数を変更する、第二半径を変更する、というのは基本的に描き直しでしたので、今回のアップデートでこれらがいつでも行えるようになったのはかなり便利になったと思います。また、角の形状デザインが変更できるようになったことで、特殊なクローズパスが描けるようになりましたので、アイデア次第でいろいろなオブジェクト作成に役立つと思います。アップデートがまだの方はぜひアップデートして使ってみてください。