イトウ先生のTipsnoteIllustrator 2024 の新機能:テキストからベクター生成・参照アセット

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【Illustrator 2024 の新機能:テキストからベクター生成・参照アセット】

こんにちは、デジタルスケープの伊藤和博です。
今週は、Illustrator 2024から新機能で、「テキストからベクター生成・参照アセット」をご紹介します。

この機能は、以前のブログでご紹介しましたテキストからベクター生成(Beta版)の機能に追加された新機能で、テキストを元に被写体、シーン、アイコンを生成する際、任意の画像やベクトルオブジェクトなど、何らかの参照アセットを設定しておくことで、自動的に生成される被写体、シーン、アイコンのデザインを、参照アセットに似せたものにする、という機能になります。

テキストからベクター生成の機能にある「パターン」で、任意のパターンを生成しておき、そのパターン自体を「参照アセット」に指定して、テキストから被写体のベクターを生成することも可能ですので、その辺りの機能をご紹介していきます。

さっそくやってみよう!

「テキストからベクター生成」の使い方そのものは、以前のブログを参照にしていただきたいのですが、今回は種類を「被写体」にし「煙突のある家」とプロンプトに入力して、どのような家が生成されるか確認してみます。

テキストからベクター生成

家のデザインに関する説明は一切プロンプトには入力せず、また、参照するアセットを何も指定せずに作成すると、以下のような家を提案してきます。

バリエーション

ここで、家の外壁にデザインする「デザインパターン」を、同じく「テキストからベクター生成」の機能で作成しておき、そのパターンを使って煙突のある家を作成してみます。

まずは、アートボード上に任意の矩形を作成しておき、「テキストからベクター生成」パネルから、種類を「パターン」、プロンプトに「アーガイル」と入力して、アーガイルのパターンを作成します。

パターン

このパターンを作成した後、さらにアートボード上に任意の矩形を作成し、「テキストからベクター生成」パネルから「被写体」を選択し、スタイルの参照アセットにある「ピッカー」をクリックして、先ほど作成したアーガイルのパターンの上でクリックします。すると、このアーガイルのパターンを、参照アセットとして登録しておくことができます。

参照アセット

参照アセットに、今ピッカーから取得したアーガイルの柄が選択された状態で、プロンプトに「煙突のある家」と入力し、被写体を作成します。すると、ピッカーで登録したアーガイルのデザインで、煙突のある家を提案してきます。バリエーションも同じパターンで提案してきます。

参照アセットを元に提案

また、画像に含まれるデザインを参照したい場合は、まず、その画像を配置しておきます。画像はリンクでも埋め込みでもかまいません。

同様に、長方形ツールで矩形を描いた後、スタイルの参照アセットにある「ピッカー」をクリックして、配置した画像の上でクリックし、参照アセットとして登録します。

画像を参照

その後、プロンプトに「煙突のある家」と入力し、被写体を作成します。

画像を参照して提案

例えば、家といっても、家の骨格・骨組みの部分と、屋根や外壁などのペイントやデザインは、HTMLとCSSのようにぞれぞれ別のコンテンツとなりますので、より具体的なイメージで作成したい場合は、これらを全てテキストで指示する必要がありました。

今回のアップデートで搭載された参照アセットを設定することによって、より具体的なイメージを反映しやすくなったのでは?と思います。まだBeta版となりますので、今後発展途上の機能ではありますが、思いもよらないコンテンツが生成されることもあるかと思いますので、アップデートがまだの方はぜひアップデートして使ってみてください。

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