今週は、Adobe Media Encoder CC 2015の新機能の中から、タイムチューナーをご紹介します。
タイムチューナーは、レンダリング終了後のビデオのデュレーション(尺)を延長または短縮する機能で、動画内の静止画像部分やオーディオの非常に静かな部分があるセクションからフレームを削除・調整することによって、メディアのデュレーションを延長または短縮します。
サウンドが含まれる場合には、時間を延長または短縮すると多少聞いた感じがおかしくなるのはやむ終えませんが、サウンドを含まない映像ソースの場合には、デュレーションを変更したことに気づかないほど手軽に調整できる機能です。
一度レンダリングしてしまった後に、少しだけ時間を延長したい、または削除したい、という場合に使用すると便利な機能です。
さっそくやってみよう!
特に編集を行っていない撮影したままのビデオファイルや、AfterEffects等からプロジェクトファイルそのままAdobe Media Encoder CC 2015にを取り込み、レンダリングを設定する書き出し設定のウインドウ内にある、エフェクトタブからタイムチューナーを設定します。
新しい「対象デュレーション」を定義するか、または「デュレーションの変更」のパーセンテージを変更して相対デュレーションを定義することによって、メディアのデュレーションを調整することが可能です。
タイムチューナーのウインドウにある、現在のデュレーションとは、Adobe Media Encoderが自動的に検出したデュレーションを表示します。対象デュレーションとは、新たに書き出したときのデュレーションの設定で、フレーム数までを数値で指定することが可能です。デュレーションの変更は、現在のデュレーションに対して何%の割合で削除または延長するのかを指定するもので、これもビデオによって多少違いはありますが、概ねプラスマイナス10%の範囲で延長または削除が可能です。