新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
2016年最初のブログは、Premiere Pro CC 2015と、PremiereとAfterEffectsの連携機能で、まずはPremiere CC 2015から採用されたLumetriカラーパネルと、Premiereで設定したLumetriカラーをAfterEffectsにコンバートする方法をご紹介します。この方法を使うと、Premiereで行ったLumetriカラーの編集内容を、そのままそっくりAfterEffects上に移行する行うことが可能になります。
クリスマスやお正月に撮りためたビデオなどの編集にぜひお役立てください。
さっそくやってみよう!
Lumetriは、Premiere CCから搭載したカラーグレーディング機能で、ビデオや画像に対して様々な状態・状況を演出したり、演出したその状態・状態を編集することができる機能です。Premiere CCおよびCC 2014では、ビデオエフェクトとしてLumetri Looksという一連のエフェクトが搭載されており、このエフェクトをクリップに適用するだけで、その効果が得られるというものでした。
Premiere CC 2015では、このLumetriが強化され、新たにLumetriカラーパネルが搭載されました。アセンブリからカラーをクリックすると、Lumetriカラーパネルが表示されるパネルレイアウトに変更されます。
このLumetriパネルにある基本補正、クリエイティブなどの項目から、様々なカラーグレーディングが可能になっていますが、予め用意されたプリセットを使用すると比較的簡単にカラーグレーディングを行うことが可能で、このプリセットは、LumetriカラーパネルのクリエイティブにあるLookから何らかのプリセットを選択するか、エフェクトパネルのLumetriプリセットから、適用したいLookをクリップにドラッグすることで適用可能です。
なお、LumetriカラーパネルのLookにあるプルダウンメニュー内の名称(英語表記)と、エフェクトパネルのLumetriプリセットの名称(日本語表記)は異なりますが、これらは別々の効果ではなく、ただ名前の表記が違うだけですので、どちらから適用しても同じ効果となります。
以下は、Lumetriカラーを使ったカラー編集になります。オリジナルから、特定のLumetriカラーを使用して変化する状況を演出しています。(音は鳴りません。約20秒)
VIDEO
AfterEffectsのコンポジションへ書き出す
Premiere CC 2015では、このLumetriを使用したクリップを、AfterEffectsのコンポジションに直接書き出すことが可能になりました。
Lumetriカラーを適用したクリップを選択し、ファイルメニュー>Adobe Dynamic Link>AfterEffectsコンポジションに置き換え、を選択します。
選択すると、自動的にAfterEffectsが起動し、ファイルを保存するダイアログを表示した後、直接AfterEffects上にLumetri Colorのエフェクトが効いた状態で表示されます。これらの設定はエフェクトコントロールパネルで確認・編集が可能です。
なお、Premiereを使用せず、AfterEffects上で直接Lumetriカラーを使用する場合は、エフェクトメニュー>ユーティリティ>Lumetri Colorで設定することが可能です。なおこのLumetri Colorは、AfterEffects CC 2015から、になります。
Lumetriカラーを使用すれば、比較的複雑なカラー編集も既存のプリセットからの適用に簡単に行え、またカスタマイズもPhotoshopでのカラー編集の経験があればなんとなくでも操作は可能かと思いますので、ぜひ使ってみてください。
それでは、2016年もよろしくお願いいたします。
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