イトウ先生のTipsnotePhotoshop CCの新機能

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【 Photoshop CCの新機能 】 

昨日、ついにAdobe CCのダウンロードが始まりましたが、クリエイティブクラウドをお使いの皆さんは、既にインストールされましたでしょうか?
このバージョンからクラウド提供のみになったわけですが、現在CS6をお使いの方は、CS6も並行して使用することが可能ですので、CS6とCC間で、ドラッグアンドドロップによるファイルのやり取りも可能、ということも可能になったわけですが、今回からこれらAdobe CCについてご紹介していきたいと思います。
今週はまず、Photoshop CCの新機能の中からいくつか新しい機能をご紹介していきたいと思います。
インストール直後、アイコン等、見た目の変化にあまり気がつきませんでしたが、きちんとデザインは変更されています。左側がCC、右側がCS6です。

PSCCicon

起動直後は、タイトルバーがPhotoshop CCになっている以外はCS6とほぼ同じインターフェイスになっており、また、従来はEXTENDED版のみが持っていた3Dメニューとタイムラインによるビデオ編集機能も標準で装備していますので、パッとみた感じはCS6とほぼ同じに見えると思います。

PSCC016

画像のアップサンプリング

それではまず、この機能がどのようになったのか、Photoshop CCの中でも私が個人的に気になっていたのが、画像のアップサンプリング機能です。解像度の低い画像を画像解像度の機能で高い解像度にした場合、従来と違ってどのように画質が向上するのか?ですが、従来はニアレストネイバー、バイリニア、バイキュービックの3つの方法から選択、でした。特に低解像度を高解像度に変更する場合は、「バイキュービック法-滑らか(拡大に最適)」というコマンドでしたが、今回、ディテールを保持(拡大)いう方法が追加されました。さらに、ディテールを保持を選択した際に、「ノイズを軽減」スライダーが表示されるようになっています。

PSCC001

実際に、36dpiの画像を72dipにアップサンプリングした画像が以下の画像です。ブログではわかりづらいかもしれませんが、オリジナル画像が左、従来の「バイキュービック法-滑らか(拡大に最適)」が真ん中、CC新機能のディテールを保持(拡大)が右です。ノイズを軽減は設定していませんが、このブログの画像をコピーする等して、Photoshopで「縮小」して見てみていただくと、ディテールが保持されていることがよくわかるかと思います。 ただし、Webで使用していた画像をプリントに利用できるまでにクオリティが向上するかどうかは、元の(低解像度の)画像の状態によるかと思いますので、いろいろ試してみるといいでしょう。

PSCC005

Camera Rawがフィルターメニューから利用可能に

Photoshopそのものでは、Rawデータの編集はできないため、デジタル一眼などで撮影したRawデータの編集は、Camera Rawプラグイン、またはLightroomなどのアプリケーションで行います。また、Camera RawプラグインはTIFFとJPEGの画像を開くことができたため、Camera Rawプラグインにしかない様々な機能を、TIFFとJPEGの画像にも適用することができたわけですが、このCamera Rawの機能がフィルターとして利用できるようになったため、画像のフォーマットを選ばずにCamera Rawプラグインの機能が利用可能になりました。スマートオブジェクトに対して適用すると着脱可能なスマートフィルターとしてちゃんと機能しますので、白黒の調整レイヤーの代わりに、Camera Rawのグレースケール機能を使う、ということもできるようになったわけですね。

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ぶれの軽減(手ぶれ補正)

この機能も期待していた機能の1つですが、画像のブレの軌跡を解析し、シャープな画像に修復する機能が追加されました。特に、夜間撮影した画像などは、撮影した直後はきれいに見えても、PCにコピーして見てみると、実際には画像が流れていたりすることもあるのではないかと思いますが、これらを修復する機能が追加されました。

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シェイプの角丸を個別に設定

シェイプを作成した際に、角丸を個別に設定・編集できるようになりました。また、作成したシェイプは属性パネル上でほぼ全ての設定を行うことが可能になり、角丸のCSS書き出しはCS6の通り、border-radiusで書き出されます。

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これまでの、CS6での機能と、EXTENDEDの機能と、CS6でのクリエイティブクラウド限定機能が1つになって、Photoshop CCという形1本にまとまった感じがありますね。EXTENDED版を使用していなかった方がCCにアップデートすると、EXTENDED特有の3D機能とビデオ編集機能が搭載されるため、かなりお得感があるかと思いますし、また、画像の手ぶれ補正機能などは、欲しかった機能の一つではないかと思いますので、ぜひダウンロードして使ってみてください。体験版も用意されているようです。
ただし、Photoshop CCの動作環境として、Windowsの方はWindows7か8、Macintoshの方は、Mac OS 10.7以降が推奨になっていますので、OSのバージョンにご注意ください。

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