Adobe AfterEffect CC 2018は、主に短時間映像(カット)の加工・編集・エフェクト(効果付け)を行う非常にパワフルなツールです。映画やCM、マルチメディア作品やインターネットによる映像配信など、プロフェッショナルな映像を制作するためには必須アイテムといえます。
4K時代を迎え、スマートフォン・タブレットによる動画の録画も当たり前になり、YouTube等の動画配信サービスはもちろん、FacebookやInstagramなど、動画コンテンツの入手から配信までが非常に容易に、かつ高速化が実現できるようになってきたため、動画は今後ますます告知・宣伝・プロモーション等を目的とした手段としても、あたりまえの存在になっていくでしょう。
今回のAfterEffect CC 2018では、ライブテキストテンプレート、モーショングラフィックステンプレートなど、Premiereとの連携機能もさらに強化されています。このトレーニングでAfterEffectsの機能や操作を習得し、創造性溢れる映像の世界を探究してください。
なお、このトレーニングの受講後に受講すると、よりAfterEffectsへの理解が深まる「AfterEffects CC 2014の使い方・実践トレーニング」も開催しております。この基本トレーニングの受講後にぜひご検討ください。
トレーニングでは、以下のようなビデオ編集も行います。
●全般
AfterEffectsは、主にカット編集を行うアプリケーションです。
(時間的に)短い映像のことをカットといい、長い映像のことをシーンといいますが、カットとは、数秒〜数分程度の動画のことをいい、シーンはカットとカットをつなげた長い映像のことをいいます。DVDでたとえるなら、DVD全体がシーンで、チャプターがカットのようなものです。その短い映像編集を行うアプリケーションがAfterEffectsになります。シーン編集を行うアプリケーションが、Adobe Premiereになります。
AfterEffectsは、ビデオ、サウンドなどのデータはもとより、Illustrator、Photoshop、Flashなどのデータも素材として活用することが可能で、これらをレイヤーで合成していきますが、AfterEffectsは、レイヤーを使い、下から積み上げてデータを重ねて合成していくことから、俗に「縦の合成」と言われており、AfterEffectsで作成したデータを横に並べてつなげ、1つの長いシーンを作成するのがPremiereであることから、Premiereは俗に「横の合成」と言われています。
昨今では、YouTubeを利用した動画配信が盛んで、AfterEffectsは5〜10分程度のカットを作成するのに最適なアプリケーションであることから、非常に人気が高まっているアプリケーションの1つでもあります。
●Web業界
Webページの中でビデオコンテンツを使うとより魅力的なサイトが出来上がるかと思いますが、映像は静止画の連続で、AfterEffectsで操作するキーフレームは、Flashと同じキーフレームですので、Flashの経験があれば、AfterEffectsで行っていることの理解もそれほど難しいことではないかと思います。
また、AfterEffectsではエクスプレッションというJavaScriptを使用して映像コンテンツを構造的に動作させる機能があるため、JavaScriptに関して理解のある方は、そのスキルを映像の中で発揮することが可能です。
作成した映像は、HTML5のvideoタグで活用したり、動画をYouTubeにアップし、YouTubeからiframeで引き込んで共有したり、と、活用の仕方はさまざまです。
このトレーニングで学習した内容は、以下の目的で使用することが可能です
- 既存のサイトに動画コンテンツを入れられるようになる。
- 静止画から動画を起こすことが可能であるため、既存の画像を流用し、動画として活用できる
- Illustrator、Photoshop、Flashのデータを活用し、動画を作成することができる
●DTP業界
プリントアウトのみを専門で行っている場合には、動画編集を行うという機会はあまりないかもしれませんが、AfterEffectsで作成した動画は、InDesignに貼り込み、電子書籍に埋め込んで使用したり、動画が埋め込まれたPDFに書き出すことが可能です。
また最近は、AR(拡張現実)コンテンツとして動画を活用することも増えてきています。例えば、名刺の背面にトリガーとなる写真やロゴを印刷しておき、その写真をスマートフォンのカメラで覗くと、名刺の上で動画が再生されたり、という使い方です。
こうなると名刺そのものが会社案内に使用できたり、イベントの集客に使用できたり、など、様々な活用方法が模索できます。
●映像業界
すでに映像業界にいらっしゃる方は、ノンリニア編集はどのように行うのか、を習得する最初の一歩として、またはカット編集アプリケーションの習得としてこのトレーニングをご検討いただければ、と思います。
AfterEffectsと同様の目的で使用するアプリケーションに、VideoStudioなどがありますが、AfterEffectsはカット編集に特化していること、またサードパーティ製の数々のプラグインによってより美しい映像を作り出すことが可能です。
学習内容は、以下カリキュラムでご確認ください。